にぎやかに5人家族始まりました

「産み方は生き方 決めるのはあなた」と私の師匠はおっしゃいました。今までも、妊娠中(時には妊娠前から)~お産~産後とお付き合いが続く中で、産み直す、生まれ直す女性を目の当たりにし、だからこそその女性が生き方を決めるその大切な場面にそばにいさせていただける幸せも助産師として経験させていただきました。

そしてこの方も・・

 

3人目さんのご出産で初めて自宅出産を選択された女性。

初診時、今までのお産を妊娠中から産後まで詳しくうかがうのですが、今までの2回のお産は

 

・医師や病院の指示になんの疑問も持たない物分かりの良い妊婦

・従順な妊婦

・お手本のような妊婦・産婦

 

を演じておられたのだそうです。ご自身で演じていたと気づかれたのは、上のお子さんの幼稚園で開かれた「お産を語る会」だったのかな?

 

今回お腹に来てくれた赤ちゃんは、妊娠中からずーっと「産み方は生き方 決めるのはあなた」とサインを送り続けていました。

今まで2回の妊娠では経験されなかった数々の試練。その度に自分はどうしたいのか、家でご家族みんなで赤ちゃんをお迎えするには自分は何をすべきなのか=どう生きたいのか、を突き付きられた日々でしたね・・本当に、一難去ってまた一難・・指示されて動くのではなく、自分はどうしたいのか、どうすべきなのか、自分と向き合う日々。

それがお腹の赤ちゃんの思惑だったのでしょう。

おかげで次々と試練を乗り越えたお母さんは臨月の頃には心も身体もスッキリとなさって。「こんな身軽な臨月は初めて」「最後まで妊娠生活を楽しみたい」と繰り返しおっしゃってました。

 

そして、バースプランには夫さんに向けて

「きっと今までで一番わがままを言います。そばにいて安心させて下さい。ふたりで赤ちゃんを産むつもりでいてくれたら嬉しいです♡」と!!!

夫さんはとっても気が利く優しい方で2人はもちろんラブラブ。でも今までお産で2回立ち会いはされていても「従順な産婦」を演じていた彼女は夫さんにも気を遣い自分を出せていなかったのですね。

よっしゃ~!今度こそ、自分を出してわがまま出産してくださいね~と。

 

いよいよお産が始まってからお腹の赤ちゃんがしんどそうでお産は病院になったのですが、その時も 妊娠中初めて精一杯頑張った自分とそれを支えてくれたお腹の赤ちゃんを信頼して「自分が産むんだから、どこでお産でもいい!」と思ったと後で教えてくださいました。病院に着くと車椅子が準備されていましたが「歩きます!」と。よっしゃ~!ここでも自分を出せていらっしゃる!・・と思いきや・・分娩室に入った時には「従順に」分娩台に仰向けになっていらした。やっぱりアウェイですしね緊張もするしね。そこで「このままの姿勢で大丈夫ですか?」と尋ねると・・「無理!横向きで産む!」よっしゃ~!ラッキーにも私が赤ちゃんを受け止めさせていただけることに。「ふうちゃん出ておいで」 冷静さを取り戻した彼女はしんどい赤ちゃんのために大きく酸素を吸い、声をかけ、夫さんの腕をしっかりと掴んでお産なさいました。

 

元気に産声を上げた赤ちゃんは、なんとへその緒が  112cm !!!  (臍帯の長さは平均50cm)  おまけに過捻転でした。

だからしんどかったのかなぁ  そのへその緒は羊水が濁ってうっすら黄染していました。 でもご無事で良かった~

 

ご自宅で皆さんでふうちゃんをお迎えになるはずが、最後は病院でのお産になりましたが自分の言いたいことを言い

ありのままのあなたで、あなたらしいお産ができましたか?

「産み方は生き方」 産み方は分娩方法のことではなく、妊娠中からどれだけ赤ちゃんと向き合い、ご自分と向き合ったかということ。

 

 

 

 

産後2日目でご自宅に戻られ産後養生のはじまりはじまり~

裸んぼで日光浴は黄疸に結構効果的なんです。 小春日和のお陽さまが曇りガラスを通していい感じ!

下のお写真:お姉ちゃん、抱っこしたいのに生後2日目の赤ちゃんはとにかくおっぱいおっぱいで

      それなら、新聞丸めておっぱい作るからって。写真ではわかりにくいですが、黒セーターの胸のあたり    

      膨らんでます。そしてやっと抱っこできてご満悦のお姉ちゃん

      2番目の弟くんはいつも通りのお昼寝中

 

にぎやかに5人家族始まりました!

おめでとうございます!